大学中退者がハローワークを使う場合の就職活動の流れ

ハローワークという就職のサポートを行う公的なサービスについて聞いたことのある人も多いでしょう。ハローワークはだれでも利用できるサービスで、その中にはもちろん大学中退者も利用対象者に含まれます。そこでここでは大学中退者がハローワークを利用する流れや活用するメリットについて詳しく見ていきます。

  1. ハローワークを使った就職活動の流れ
  2. ハローワークを利用するメリット
  3. ハローワークと就活サイト、どっちがいい?

ハローワークを使った就職活動の流れ

ハローワークを使った就職活動の場合、多少利用者によって個人差もあるかもしれませんが、大まかには以下のような流れになります。

1.日本全国に540か所以上設置されている最寄りのハローワークに足を運ぶ

2.受付で渡される求職申込書に必要事項を記入して提出

3.ハローワークサービスを受ける際に必要になるハローワークカードの交付

4.端末を使って求人情報を探す

5.求人情報でめぼしい案件が見つかったら窓口で職業相談を行う

6.応募を希望する場合紹介状が発行されるため、履歴書と一緒に応募先企業に送付する

7.面接日時を先方と調整し、面接試験を受ける

8.面接試験に合格すれば就職決定

もちろん採用試験を受けても不合格になってしまう可能性もあります。その場合には上で紹介した4の工程から繰り返す形になります。ハローワークカードには有効期限があって、2か月間とされています。ただし2か月を超えても更新を行う事で、それ以上の期間をかけた就職活動も可能です。

事業所によっても若干異なりますが、通常平日8時半から17時15分、土曜日10~17時に営業しています。また月初めや月曜日などの休み明け、午後は混雑しますからスムーズにサービスを受けたければ、空いているタイミングでハローワークを訪れましょう。

ハローワークを利用するメリット

ハローワークを利用するメリットは主に2つあります。

・さまざまなサービスを無料で利用できる
ハローワークを利用する際、職員からさまざまなサポートを受けられます。まずは求人に関する相談です。大学中退者の中には就職したいけれども、具体的に方向性が決まっていない場合もあるでしょう。その際にもどうすればいいのか、ハローワークの中でもどのサービスを利用すればいいかについてアドバイスが受けられます。ある程度希望が固まっているのであれば、その条件に見合った求人があるかどうかの相談も可能です。

就活をするにあたって、履歴書や職務経歴書の書類作成は避けられませんし、書類の出来によって採用が決まるかどうかが左右される場合もあります。ハローワークに相談をすれば、履歴書や職務経歴書についてもチェックを行ってもらうことができます。また、書類の作成方法や面接対策に関するセミナーなども実施しているため、利用してみましょう。良い書類にするためのアドバイスを得ることが出来れば、就職活動へ着実に活かすことができます。

また、大学中退者の中には、就職するためにスキルを磨きたいと思っている人もいるでしょう。そのような人のためにハローワークでは職業訓練を紹介してくれたり、申し込みをしたりできます。これだけの手厚いサポートを受けられますが、利用するにあたって料金は請求されません。そのため、金銭面の負担などを気にすることなくサービスを活用できるわけです。

・日本全国どこでも利用できる
ハローワークのメリットとして見逃せないのは、日本全国で540か所以上設置されている点です。47都道府県ですから単純計算すると、1都道府県当たり10か所以上設置されていることになります。一度調べてほしいのですが、近所に施設があるはずです。しかも求人情報は一つのネットワークで管理されていますから、どのハローワークを利用しても同じ求人案件を閲覧できます。

民間の転職エージェントを利用する場合、都市部の案件は多く抱えているけれども地方の求人はそれほど手厚くないというケースもあります。一方ハローワークの場合、地域密着型の求人サービスを行っている点もメリットといえます。自分の地元企業の求人情報をより多く目にできるかもしれません。ハローワークは職業安定法という法律に基づき、サービス運営されています。職業安定法の中では、求職者が現住所を移動することなく、求人を紹介するという規定があります。ですからそれぞれの地域に根差した案件を多く取り扱っています。

また、民間の転職エージェントでは、求人を掲載するためにはお金を支払わなければなりません。しかしハローワークに求人を掲載するにあたって、料金はかからないことから、より地元の中小企業や零細企業、ベンチャー企業などが多く扱われていることもあるのです。都内や都市部での就職ではなく、地元就職にこだわりたいと考えている方は参考にしてみても良いでしょう。

ハローワークと就活サイト、どっちがいい?

大学中退者が就活するにあたって、ハローワークのほかにも民間の就活サイトを活用する方法もあります。これら両者を比較した場合、就活サイトを利用するメリットにはどのような部分があるのでしょうか?就活サイトのもつメリットはいくつか挙げられます。

・キャリアコンサルタントによるサポートが受けられる
就活サイトに登録すると、キャリアコンサルタントという人が対応してくれます。キャリアコンサルタントに希望する就職先や自分の経験・スキルなどを説明すると、それに見合った求人を紹介してもらうことができるでしょう。先ほども紹介したようにハローワークでもこのようなサービスがあります。しかしハローワークの場合、自分が希望する業種・職種についてあまり知識のない相談員が担当する場合もあるため、なかなか有益なアドバイスが期待できないという場合もあります。

一方、キャリアコンサルタントのいる就活サイトなどの場合、それぞれの業界のスペシャリストが応対してくれることが多いです。そのため、業界の現状などにも精通している人がアドバイスしてくれることで、スポットを当てた就職活動に役立てられるでしょう。中にはその業界でかつて働いていたキャリアコンサルタントがサポートしてくれるという就活サイトもあります。

就活サイトの中には、キャリアコンサルタントが求人情報を出している企業に訪れているケースも少なくありません。求人を紹介されたときにどんな職場の雰囲気なのか聞けます。求人情報には書かれていない情報も得ながら就活できるため、後悔のない職場を見つけられるでしょう。

・求人紹介以外にもいろいろなサポートが受けられる
就活サイトもハローワークも求人の紹介以外にさまざまなサービスが受けられます。たとえば、ハローワーク同様に就活サイトでも履歴書などの書類作成のアドバイス、面接対策を行っている場合が多いです。さらに、就活サイトの場合であれば、面接日程の調整なども行ってくれるのです。もし、就活サイトを利用している中でめぼしい案件を見つけた時には、「こちらの企業に応募したいのですが」と伝えれば、あとはキャリアコンサルタントがセッティングしてくれるわけです。

採用試験の結果内定が出れば、入職前に年収などの待遇の交渉が行われます。ハローワークにはないですが、就活サイトの場合キャリアコンサルタントがいわば皆さんの代理人となって先方と交渉してくれるのです。キャリアコンサルタントに給料面などの希望を伝えれば、そのラインで企業の人事担当者と交渉を進めてくれます。

たとえば相手の提示した給料に満足できず、「もう少し上げてもらえないか?」と自分から直接相手に伝えるのは躊躇するでしょう。がめついと思われるかもしれませんし、あまり我を通そうとすると心証が悪くなって、内定を取り消されるのではないかという懸念を抱く人もいるでしょう。しかし自分が直接交渉するわけではないので、精神的な負担がかなり軽減されます。しかも相手はこの手の交渉を何度も担当している専門家です。こちらの要望を通してくれる可能性も高く期待できます。

このようにハローワークと比較すると、充実したサービスを用意しているのが就活サイトのメリットです。しかも就活サイトは募集している企業から報酬をもらっています。このため求職者は無料で利用できます。大学中退者で正社員として働きたければ、登録しておいて決して損のないサービスといえます。

・特定の人向けの就活サービスも登場している
就活サイトは大小合わせると、かなりの数に上ります。業界内の競争も激しく、それぞれ独自色を出しています。その中には、ニートやフリーターに特化して求人情報を提供しているような就活サイトも見られます。ニートやフリーターは実務経験に乏しい、或いはまったくのないという事も多いため、就活をする際はどうしても相手から低く評価されがちです。しかし、そのような人であっても、正社員の案件を紹介してくれるような就活サイトも存在するのです。

大学中退者も企業的には決して評価は高くない傾向が見られます。実務経験がないですし、大学を卒業していないところも大卒と比較するとどうしてもマイナスポイントです。しかしフリーターやニートを受け入れている就活サイトに登録すれば、就職先の見つかる可能性もアップします。この手の就活サイトに求人を出している企業は、その辺りも理解したうえで掲載しているため、大学中退者にも比較的寛容な場合が多いと言えるのです。

ニートやフリーターに特化した就活サイトでも、登録すると専任のキャリアコンサルタントがついてくれます。求人情報の紹介だけでなく、履歴書の添削や面接対策なども行ってくれるでしょう。また、キャリアコンサルタントは大学中退者でも不利になりにくい履歴書の書き方や面接の答え方をいろいろとレクチャーしてくれます。大学中退者が過去に行った就活のノウハウを蓄積していることも多く、有効な情報をもたらしてくれるはずです。

ハローワークはだれでも利用できますが、ニートやフリーター、大学中退者に特化したサービスを提供しているところは多くありません。ピンポイントをターゲットにした就活サイトの方が、効果的な就職活動もできると言えるでしょう。