大学中退の引きこもりが就職するまでの流れ

大学中退者の中には学校内の人間関係が原因で中退したという人もいるでしょう。また「大学中退」が一つ挫折になって、引きこもりになってしまうパターンも少なくありません。引きこもりから就職する方法について、以下で詳しく見ていきます。

  1. 初めに、引きこもりの程度について
  2. 引きこもりからの就職はいきなり正社員でなく、バイトから慣れるのもアリ
  3. 引きこもりでも働きやすい業界・業種は?
  4. 引きこもりからの就職はきちんと逃げ道を用意したうえで

初めに、引きこもりの程度について

引きこもりという言葉は、メディアでもしばしば取り上げられることの多い言葉です。しかしそもそも引きこもりとは何か、といわれるとうまく説明できない人も多いでしょう。「引きこもり」と一言で言いますが、その程度はピンキリです。引きこもりとはいうものの外出することはできる、でも学校に行ったり仕事に出かけたりする気が起きないという症状も含まれます。また人気のない夜間になれば外出できる、人とのコミュニケーションをとる必要のない自販機までならいけるという状態もあります。

ひどくなってくると家から出られない、自分の部屋からも出られないような重度の引きこもりもあります。中には家族でもコミュニケーションを取れずに一切部屋から出てこない、トイレも部屋の中で済ませるというような人もいるほどです。このように家から出られない引きこもりであれば、まずは外出できるような状態まで持っていく必要があります。この状況だと本人や家族だけで問題解決するのは難しいでしょう。自立支援団体などに相談して、専門家のアドバイスを受けた方がいいです。

当サイトでは引きこもりの大学中退者の就職に関するアドバイスについて記載しますが、基本的なコミュニケーションはでき、日常生活は送れる、でも大学中退の挫折感によって社会で働く自信が持てない人を対象にしています。これよりもひどい引きこもりの場合は、まず日常生活を支障なく送れるところまで専門家の力を借りながら持っていくことが先決です。

引きこもりからの就職はいきなり正社員でなく、バイトから慣れるのもアリ

大学を中退して以降、引きこもりの状態でいる人が、いきなり正社員として仕事をするのは難しいかもしれません。まずは採用する事情もあります。正社員として採用する際、給料はじめとしてそれなりの待遇でもてなす必要があります。そうなると育成のため、若くてこれから長く仕事できる人の方が好ましいです。中途採用を募集する場合もありますが、その際は即戦力になるような実務経験を持っている人を採用する傾向があります。

たとえば、大学中退して引きこもりの状態が続いているとなると、新卒よりも年齢は上であるケースが多いです。そうなると新卒の方を採用したいと考える企業はどうしても多くなります。さらに中途採用で応募しても、実務経験が一切ないと即戦力としても取りづらいです。このような背景もあって、正社員としていきなり就職することはなかなか難しいと言えるでしょう。また正社員になると責任ある仕事を回されることが多く、やりがいがある一方で言い方を変えればプレッシャーも大きくなります。引きこもりにある程度の責任を伴う仕事をいきなり担当させるのは、会社としても酷かもしれませんし、働く側にとっても厳しい部分は大きいでしょう。

そこで引きこもりから社会人になるための第一歩として、バイトをクッションに挟むのも一つの選択肢です。バイトであれば、求人情報を見ても「未経験者歓迎」の案件も多いです。また正社員と比較するといわゆる雑用のような、あまり重要度の高くない仕事を回されます。ですから仕事をするにあたって、あまりプレッシャーを感じることもないです。また正社員になるといったん仕事に就くとなかなかやめられないところがありますが、バイトであれば仕事が合っていないと思ったタイミングでやめやすいとも言えます。バイトは気軽に始められますから、引きこもり脱出からのファーストステップとしてみるのも良いでしょう。

引きこもりでも働きやすい業界・業種は?

引きこもりだった人の場合、普通の人と比較すると、コミュニケーションをとる頻度は多くないはずです。引きこもりから脱却したいけれども躊躇してしまう方の中には、「人とコミュニケーションを取りながら仕事ができるだろうか…」という不安を抱えている人もいるでしょう。そこで必要最小限のコミュニケーションで仕事のできる業種を見つけましょう。これはお客さんに対してだけでなく、職場の中でも大事なことです。自分一人で黙々とできる仕事の方が、チームで協力しながらの業務よりも精神的なストレスもあまり感じずに済むはずです。また一切実務経験がない人の場合、複雑だったり、一人でいくつもの業務を兼務したりするのは大変でしょう。そのような場合は業務範囲の狭い、単純作業の仕事を選んでみるのもおすすめです。

具体的に言えば、工場などの製造業が挙げられます。ベルトコンベアに乗ってくる商品に手を加える仕事です。自分一人で黙々とできますし、単純作業なので未経験者でも少し仕事をすればすぐに慣れるはずです。また清掃業もコミュニケーションをあまり必要としません。床や壁の清掃、ごみの回収など簡単な仕事であるところもおすすめです。軽作業も上の条件を満たしています。工場の製造業と一緒でライン作業のように分業制で、一人一人がそれぞれ作業をしています。商品の仕分けや検品など簡単な仕事なので、未経験者でも採用される可能性は高いです。

引きこもりからの就職はきちんと逃げ道を用意したうえで

引きこもりの人が仕事をするために社会に出るということは、それだけでも大きな勇気が必要となるでしょう。一歩踏み出したにもかかわらず、それが自分にとって好ましい職場でなかった場合、過度の負担がかかります。その結果、心身ともに変調をきたしてしまう、やめたことが大きな挫折になって、ますます引きこもりが悪化してしまうことも考えられます。そこで重要なのは、逃げ道を用意しておくことです。「ダメだったらここに逃げ込めばいいよ」という選択肢があらかじめ提示されていれば、それほどプレッシャーも感じずに就活できるでしょう。

まずは相談先の情報を収集しておくことです。たとえば労働問題で「ブラック企業」というワードはしばしば使われます。これは長時間労働の強制やパワハラでストレスを多分に感じる環境の中で仕事を強いられる職場のことを指す言葉で、ご存知の方も多いかと思われます。もしこのようなブラック企業のような問題のある職場で仕事をすることになった場合、どこに相談すればいいかはあらかじめチェックしておいた方が安心です。ブラック企業で長時間労働を強いられ、結果過労死に至る事例も時折見られますから、ブラック企業対策は今後重要です。

また長年引きこもっていた人が、1日7時間とか8時間労働・週5日勤務はかなりハードに感じられるかもしれません。なかなか長期間このペースで仕事を続けるのが厳しいと感じる人もいるでしょう。その場合、休暇や休職制度を活用できるかどうかもあらかじめ確認しておきたいところです。たとえば有給休暇を取得できるかなどをチェックしておきましょう。休暇などの福利厚生は求人情報の中に記載されているはずです。この条件を確認の上で、応募先を絞り込んでみるといいでしょう。

そして仕事をやってみたいけれども見つからない、なかなか長続きしない場合、最後のセーフティネットとして生活保護制度があります。この生活保護制度に関しても就活前にある程度理解しておくと安心です。どのような人が申請できるのか、申請先はどこか確認しておけば、最後の逃げ道になりえます。このようにもしダメだった場合の準備もしておくと、気軽に就職活動できるはずです。